まつブロ

思考の渦

Netflix「グレイスとフランキー」を掘り下げてみる

グレイスとフランキーを視聴した。

だいたいの感想はこちらにまとめた。

Netflix「グレイス&フランキー」がハチャメチャすぎた話。 - まつブロ

今回はメインキャラクター達の性格を所々MBTIを用いながら掘り下げてみようと思う。

※個人的な見解

 

グレイス(ESTJ):超カタブツ。常に動いていないと不安になってしまうような性格で、人に指図して上から目線で文句言ってる状態が心地いい。バリバリのキャリアウーマン。世間体も気にしまくるし、プライドも高いし人当たりがキツイ。完全無敵の合理主義者。人から嫌われやすいけれども、でも不器用すぎるだけで本当にイヤな奴ではない。

 

フランキー(ENFP):超マイペース。常に自由奔放が心地いい性格で、人から縛られるのも人を縛るのも大嫌い。世間体などクソくらえタイプ。やわらかい印象を与えるし、同じ空気間の中で生きている人には好かれやすい性格と言えるが、世間体を気にするとか組織的な社会生活を送るのが苦手なためうとましく思われることも多々ある。

 

この二人、ドラマだから同棲を始めて親友になることまでできましたが、

現実ならば最悪の相性でしょう。

恐らくこの二人が仲良くなれたのは、

二人ともおべっか使ったり回りくどい表現をするのを嫌うから。

お互いにいつも本音で話しているからこそ距離を縮めることが可能だったのだろう。

今回はこの対照的なふたり、

嫁にするならどっちか、頑固者はどっちか

を考えてみたのでまとめてみた。

 

・この二人、嫁にするならばどっち?

グレイスは、世間体や見栄をめちゃくちゃ気にするのでお金がかかる。身に着けるものはそれなりのものじゃないと嫌だし、自分の見栄えも当然気にするので手入れにも維持費がかかる。でも自分も働いていたいのでお金が入る。

 

フランキーは、世間体や見栄には一切興味がないけれど、オーガニックだの自然派なんちゃらだの、趣味に使う画材だの、得体が知れない仏像だの、こういうのって実はものすごくお金がかかる。

 

どちらにせよ、自分らしくいるのってお金がかかるんですよね。

 

男性ならグレイスみたいな女性の方をすぐにお高くつく女性だと思いがちでしょうが、

まじでそんなことない

オーガニックだの自然派だのとかって、

ブランド中毒よりかはいくらかマシなくらいで、

こだわると結構かかるんですよ。

あとフランキーは組織の一員になって働くことが苦手なので経済的に言えば収支マイナスなのは絶対にフランキーですね。

 

男子よ。化粧薄めのナチュラル系女子に惑わされるな。

そういう女は別の所でお金がかかるぞ。

 

だけれどもっと精神的なつながりの話をするならば

やっぱり愛とかあたたかさを感じられるのはフランキー。

笑顔も多い夫婦になるだろうが、この関係は精神的な不和が生じた時にもろい。

なぜなら精神的な繋がりこそが家族だと信じているから。

その点では、

家庭を「経営する」と考えるようなグレイスタイプだと精神的な不和には揺るがされないだろう。

結局人それぞれ、結婚生活に何を求めるか、それに尽きる。(雑)

 

・この二人、どちらが本当の頑固者?

フランキータイプ(ENFP)は最初から人を嫌おうと思わないので、

誰に対しても決めつけてかかろうとしない。

まず最初に相手を理解しようとする。その作業から入る。

相手をひとりの人間として、きちんと自分の頭と心で理解しようとする。

その点ではグレイス(ESTJ)は、無理だと思ったら最初からシャットダウンしてしまうし、なんならすぐに人を見下す。

当然入り口はグレイスの方が頑固者

 

しかし入り口を突破して深く付き合うとそれはまた別の話

グレイスがフランキーに「あんた、私はフリーマインドだ、私にはあんたと違って聞く耳があるといつも言うくせに、私の言うことを全然聞かないじゃない」と言うシーンがあります。

これってかなり核心をついたセリフです。

トゲトゲしいカタブツがフリーマインドと出会って、

少しずつそのトゲが取れていくことはあっても、

逆にフリーマインドがカタブツと出会ってトゲをつけていくことってほぼないんですよね。

それってどうしてなんだろう?

だって別にトゲがあるカタブツであることが悪い事で

フリーマインドでいる事が良い事というわけではないでしょ。

物語としてそっちの方が広がるし面白いからというのはあるけど、

現実でもだいたいみんなこんな解釈。

本当に寛容ならば、寛容じゃない事にも寛容であるべき、という矛盾が生まれる。

実際にこのドラマでも、グレイスは根はそのままに少しずつ変化していきますが

フランキーの変化したところって、まあない。

彼女はいつもフリーマインド。フランキーはいつもフランキー。

自分を持っているっていうのはつまり頑固と紙一重でもある。

フリーマインドも極めればただの超頑固者です。

フリーマインドは相手を理解し受け入れる事に長けていても自分が変われない。

カタブツは相手を理解して受け入れる事ができないけど必要に応じて自分が変わることには寛容。

あれ、ちょっと待って。つまり自分を持ってるってどういう事なんだろう。

それっていいい事なのか悪い事なのかよくわかんねえ。。

あ、あ、あああ思考の渦ううう

 

ってなってきたので今回はこの辺にしておきます。

 

・オマケ。ソルが典型的なINFP。

ちょっとMBTI的な話をオマケで。

メインキャラクターのひとり、ソル。(フランキーの元夫)

この人物が。ザ・INFP!な性格なんですよね。

私も典型的なINFPなので、見ていてちょっとイライラする。笑

でも、だからこそフランキー(ENFP)との結婚生活が心地よかったことが

とても容易に想像できます。

そしてその夫、ロバート。(グレイスの元夫。ENTJ)

この二人がゲイカップルで再婚したのですが。

ロバートは典型的な論理的な性格なので、

自分が持ち合わせていない超・フリーマインドの`NFP`の世界を全く理解できない。

そしてそのフランキーとソルの、自分には理解できない精神的なつながりに嫉妬するんですね。

でもそれも最終的には、ロバート持ち前の超論理的な思考で乗り越えるのですが。

嫉妬している最中のロバートにソルがこう言うんです。

自分は相手のことを深く理解しようとして深く愛するから、それが相手にも伝わるんだ

おい、喧嘩中にそれ言うなよ

とは思ったものの、こういう事を口に出して言ってしまうこの感じが

`NFP`の世界すぎてウアア…(理解できすぎて若干引く)ってなりました。

ただソルからしたって

グレイスとロバートの論理的な‘TJ‘つながりの世界があったことが理解できないだろうし、生活していく上での心地よさ、鼻の高さ、

そういう意味で自分では不足ではないか、という不安はお互いにあるんですよね。

結果的にはうまくやってるのでいいとして、

誰を選んだって完璧はないんだということですよ…

人と一緒にいるって難しいなあ。

とINFPの世界へ旅立ちそうなのでこの辺にしておこう。

INFP好きの方はソルに注目ですよ。

 

ではまたーー