日本はとっととインプラノンを導入せよという話。
児童虐待とかのニュースを見るたびに思う。
ああいう悲しい事件は胸が痛んで仕方がない。そして、
日本はやくインプラノン、導入しろやああ!と。。
先月の虐待死の事件なんか、この母親は子供を死なせる前に、自分には子育てが向いてないと児童相談所に相談に行っていたというのだからなんとも複雑な気持ちになる。
相談所がもっと早く的確に動いていれば…そりゃ確かにそうなんだけど、
もっと根源を考えた方が良くないか。
そしてこういうことがあると非難されるのはいまだに女性だし、父親は何してたんだろ…という疑問は空の彼方へ消えていく。
もうかなり昔ですが、アメリカ/カナダのTeenMomというドキュメンタリー番組にハマった事があります。
10代の妊娠に密着する番組なのですが、おもしろいし勉強になりました。
妊娠が発覚した時のカップル・またその親の反応の中に、おろすか、育てるか、養子に出すか。この3つが常に選択肢の中にありました。
番組は'Mom'ですので生んだ方にだけ密着しますが、その中に養子にだす選択をしたカップルもいます。その後の現実や葛藤もたっぷり見せてくれるのでかなり考えさせられます。
虐待で、子供が死んじゃうくらいなら養子、里親制度がもっと日本で普及すればなあ…と思うと同時に、
それと同時進行で、そもそも想定外の妊娠を防ぐのってそれと同じくらい大事だとつくづく思います。
妊娠しないというセーフティネットがあって、その上で妊娠してしまった時や、育てられると思ったけれどやっぱり無理だったという時に養子里親制度だいかつやく!というのが理想ではないかと思うんです。
そこで、インプラノンの重要性です。
インプラノンを知らない人の為に簡単に説明すると、
いわば女性の体内に埋め込むピルです。
腕の内側に入れる事が多く、手術もとっても簡単で、1分もあれば終了。
1度入れると3年間妊娠しないと言われています。
ピルと同じく、生理痛や排卵痛の軽減にも効果があります。
外したくなったら病院に行けば外してもらえます。
外せばすぐに妊娠可能。
ただし、性感染症は防げないので、しっかりとコンドームはしましょう。
興味があれば詳しくはググってみてください。
たくさん参考になる記事が出てきます。
・ピルのめんどくささ
私も以前、生理痛と排卵痛がひどくて産婦人科に行ったところ、ピルを処方された事があり、一時期服用していたことがあります。
しかし!ピルってまあとにかくめんどくさい。
・毎月産婦人科に行けなければいけない。
・毎月ピルと検診で3,000~4,000円かかる。
・毎日決まった時間に飲まなければいけない。
・一日でも飲み忘れるとまた調整からやらなければいけない。
・外泊でピルを忘れればそれだけで落ち込む。
・血栓傾向になる。
毎日タイマーかけて飲んでいましたが、このわずらわしさと言ったら。。
それに何より、私はピルがあまり体に合わないようでした。
飲んでいくうちに身体が慣れるとの事でしたが、
ピル服用中の3カ月はだるさと頭痛が続き、
生理痛と排卵痛を軽くするために1カ月ずっとだるいんだったら
その時だけ鎮痛剤飲んでたらプラマイゼロじゃないのか?と思い、結局ピルの服用をやめてしまいました。(結果いまだに鎮痛剤に頼っています)
医学的には解明されてなかったはずですが(されてたらスミマセン)、ピルってなぜかアジア人、特に日中韓において、身体に合わない人の割合が極端に多いそうです。
更に、たばこを吸っている人はダメとか色々と条件があるのです。ピルに比べるとインプラノンはそういった条件が少ないのです。
私と同じような理由でピルを飲まなくなった人って、結構いると思います。
私のようなめんどくさがりで止めちゃう人も、たくさんいると思います。
特に若い子なんて、ねえ。
自分の体を自分で管理できない人って多いと思うし、
そういう人こそ不意打ちの妊娠をしてしまうんでしょうし。
ついでに、リングという避妊器具もあり、これは日本でも導入されていますが、ややお高めなのと子宮の奥に入れるので手術がちょっと…という事でなかなか広がっていません。
・それを思えば、インプラノンって、
一回入れれば3年。
条件や副作用もピルよりも少ない。
注射感覚で装着できる。
女性にとってこれがどんなにありがたく画期的なことなのか。
費用も、国によってバラツキはありますが、
だいたい手術込みで5万円前後。
ピルが1年で約4万円かかることを考えればかなり安上がりです。
途上国では、望まれない妊娠や、急激な人口増加を防ぐために、
無料で処置している国もあります。
先進国でも多くの国がこのインプラノンを導入してます。
お隣韓国だってこのインプラノンを導入してます。
じゃあなんでこんなに素晴らしいものが日本はまだなの?!
製薬会社とのしがらみか何かがあるのか?!
と私の頭の中にクエスチョンマークがいっぱい。
どうしてもインプラノンを入れたい女性や、
旅行ついでに…とアメリカや韓国でインプラノンを入れてもらう女性も
いるみたいです。
これも探せばブログやYoutubeなどで詳細かいてる方がいますので興味があればググってみてください。
・日本ならきっと
インプラノンを導入している先進国のカップルの間では、パートナーと話し合って折半で、つまりひとり約3万円未満で入れる方が多いようです。
万が一にも妊娠して、おろそう、となった時に20万円かかることを考えれば安いものです。
3年間妊娠しないという安心を3万円で買うという考え。
ついでに生理痛、排卵痛、PMSを軽減してくれると考えれば、男性にしたって嬉しいことづくしではないでしょうか。
自分の身体じゃないんだからこの3万円を払いたくないという男性はもう、色んな意味で終わっていると思います。別れるべきだぜ。
ただ、この5万円すら無理だよ、という層っていると思うんです。
そしてそんな層こそインプラノンが一番必要なんです。
低所得者には無料で処置するとか、20歳未満無料とか、
日本ならできないことではないと思うんだけれど。
そして学校でもきちんと、第二次成長や性教育を教える際に、
避妊そしてインプラノンの大事さもついでに教育していくべきだと思います。
避妊薬のあれこれについても、男女一緒に学ばせるべきです。
日本ならできるでしょ。
養子、里親、インプラノン。
語呂がいいので唱えてみよう。
養子、里親、インプラノン。
養子、里親、インプラノン。
養子、里親、インプラノン。
※あと、何回も言うけど性感染症は防げないからきちんとコンドームはしましょう。
以上、
本気で悲しい事件を減らしたいなら、インプラノンはひとつの大きな選択肢だぜ!!
というお話でした。